第50回 地盤工学研究発表会 特別セッション 「汚染水対策・デブリ取出しから廃炉までを想定した地盤工学的新技術開発と人材育成プログラムの必要性」

 平成27年度の地盤工学研究発表会(北海道大学)において、標記特別セッションを開催した。本セッションでは、福島第一原子力発電所の廃止措置に資することを目指して、地盤工学の観点から展開されるべき廃止措置に寄与する研究・技術開発の内容や原子力技術者と協働できる新しい地盤工学技術者の育成方針について総合討論が行われ、会場には65名以上の参加者があった。なお、プログラムは学会誌報告表1に示すとおりであり、ディスカッションに先駆けて、当該研究プログラムの紹介と共に建設会社及び原子力分野の技術者から廃止措置に向けた人材育成の考え方や方針についてのプレゼンが行われた。
 フロアディスカッションでは、地盤工学の観点から被災原子炉の廃止措置に向けた研究・技術開発の展開や人材育成の方向性の明確化に向けた意見交換が行われ、育成した若者・学生の就業先に関する不安解消や国レベルの認知の必要性等から、廃止措置事業の産業化の必要性が確認された。

■日時 :2015年9月1日(火)16:45~18:15
■場所 :北海道大G棟3F G306
■主催委員会:福島第一原子力発電所汚染水問題に関する会長特別懇談会
 (委員長:東畑郁生・地盤工学会会長)

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