令和元年度 第2回 福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地盤工学的新技術と人材育成に関する検討委員会(略称:廃炉地盤工学委員会)

 令和元年度の2回目となる廃炉地盤工学委員会では、技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)の奥住直明開発計画部長を迎え、「国際廃炉研究開発機構(IRID)における1F廃炉技術開発の状況」と題した講演が行われた。
 講演では、IRIDについての紹介や日本で主に使用されている軽水炉に分類される沸騰水型・加圧水型の原子力発電所それぞれの構造や原理、沸騰型原子炉のタイプの違い等が説明された後、これまでの研究開発状況の概要が紹介された。その後、本題となる格納容器(PCV)内の内部調査により明らかとなってきた燃料デブリの状況について、これまでの調査・研究開発経緯を混じえながら説明されると共に、研究・開発が進められている様々な機器を使用した格納容器内の内部調査計画、圧力容器内の調査計画、デブリ取り出しに関わる機構的な開発の状況、取り出したデブリの収納缶などについて、詳細な説明が行われた。
 その後行われた質疑応答では、使用している機械の仕様や超音波を使用した調査方法、収納・保管に関する方法や本委員会でも議論・検討が行われている燃料デブリの仕分けといった処理処分段階に関する内容についての質疑が多くみられた。
 その他、地盤工学会誌10月号(廃炉地盤工学特集号)の紹介や、10月に開催された地下水講習会に関する報告や、今後開催予定である廃炉地盤工学講習会や第3回廃炉地盤工学委員会に関する案内が行われた。

■日時 :2019年10月28日(月)15:00~17:00
■場所 :地盤工学会(JGS会館) 地下大会議室
■議事次第 :
1.委員長挨拶
2.前回議事録確認
3.講演「国際廃炉研究開発機構(IRID)における1F廃炉技術開発の状況」
  -技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)/奥住 直明 開発計画部部長
4.地盤工学会誌・廃炉地盤工学特集号の紹介
5.その他関連事業

議事録

資料