端的に言うと『廃炉技術に関して原子力分野と地盤工学分野との橋渡し』の役割を担うもので、「地盤工学的技術が原子力(廃炉)分野へ参入するための入口」「原子力(廃炉)関係者が、地盤工学的技術を知る窓口」である。
これには、原子力分野・地盤工学分野相互の見える化(何ができるか?何が必要か?)が必要であり、以下に示す検討を進め、(事故)原子力発電所の廃止過程における地盤工学技術の有効活用を目指している。
・何が必要か? ⇒ 廃止過程を時間軸で区分し、地盤工学的技術を位置づける。
① 原子力発電所建屋周辺の汚染水・地下水環境制御
② 燃料デブリ取り出し(補助)
③ 処理・処分・デコミッショニング
廃炉に貢献する地盤工学的技術を確立し、技術の伝承・活用可能技術の拡大を進めるには、学問的な位置づけが必要であることから、関連技術の属性・学問単元を整理し、図に示したよう取り組みを実施中である。また、技術の顕在化のために、この整理結果を踏まえた『技術マップ』を構築中(3-2 廃炉プロセス技術シナリオで詳述)である。