平成29年度 第2回 福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地盤工学的新技術と 人材育成に関する検討委員会(略称:廃炉地盤工学委員会)

 平成29年度の2回目となる廃炉地盤工学委員会では、東京電力HDの小野文彦氏とIRID/JAEAの芦田敬氏を迎え、固体廃棄物の保管・管理状況やその処理・処分に関する研究開発状況について情報提供頂いた。
 前半は、「福島第一原子力発電所における個体廃棄物の保管管理について」と題し、1Fにおける事故前と事故後での廃棄物の保管・管理方法等における変化や、個体廃棄物(瓦礫等及び水処理二次廃棄物)の保管状況・量や今後の処理・保管管理計画や将来的な見通しについての詳細な情報提供に加え、戦略プラン2017における廃棄物対策分野の検討方針や取組の現状について説明がなされた。後半は「福島第一原子力発電所の固体廃棄物の処理・処分に関する研究開発」との題目で、中長期ロードマップに示された廃棄物対策の処理・処分に関する内容や1F事故廃棄物の特徴などについて説明が行われた後、性状把握・廃棄物の処理及び長期保管方策の検討・廃棄物の処分に関する検討・研究開発成果の統合と題し、それぞれの研究開発内容について報告がなされた。
 その後、これらの情報提供を受けて、地盤工学・土木工学技術の観点からの意見や技術情報の提供、同学問分野への要望・期待といったことを主眼にブレーンストーミングが行われ、委員側からは環境省のオフサイトにおける研究事例として、発生土の分級による減容化技術に関する知見などが紹介された。

■日時 :
2017年10月16日(月)15:00~17:00
■場所 :
地盤工学会(JGS会館) 地下大会議室
■議事次第 :
 
1.委員長挨拶
2.前回議事録確認
3.福島第一原子力発電所における固体廃棄物の保管管理について(東京電力HD/小野文彦氏)
4.福島第一原子力発電所の固体廃棄物の処理・処分に関する研究開発(JAEA/芦田敬氏)
5.地盤工学・土木工学技術の観点からのブレーンストーミングと展望
6.その他(廃炉地盤工学講演会、地下水講習会、中間評価、東京大学・IRIDワークショップほか)

議事録

資料

※配布資料03は委員限定とし、本HPでは公開しない。